Yuiの婚活サイトお試し体験記Part 5


私は現在、絶賛婚活中。
見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業。

23歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。




コンプレックスは、受け入れよう


コンプレックスが魅力を下げる……それ、本当!?

自分自身に“引け目”や“劣等感”などのコンプレックスを抱いていない人って、いるのだろうか? 

私自身、たくさんのコンプレックスを抱えている。

【容姿コンプレックス】子どものころから両親に「美人ではないのだから、せめて〇〇くらいはできるようにしておきなさい」
「男みたいに背が高いのだから、せめてヤセないと嫁の貰い手がなくなる」
「美肌じゃないのだから、せめて身ギレイにはしておきなさい」と言われ続けてきたので、容姿には自信がない。

【学歴コンプレックス】大学受験では希望大学にすべて落ち、滑り止めで受けていた四流大学に行くことになった。
自分の頭の悪さと、ことに英語力のなさには、自分でも呆れてしまう。

【人間関係コンプレックス】中学生時代、ひどいいじめに遭っていた(ハサミで髪をざっくり切られたこともあるくらい!)。
そのこともあって、嫌われたくないという気持ちがとても強い。転勤族のため、味方がいないアウェー感が通常だったこともあり、わかり合える深いつきあいの仲間の作り方がわからない。私自身は、みんなで何かをするのが好きだし、仲よくしたいのに……。
自分が思うほど、相手がこちらを思ってもらえることがない。

性格にまで及べば、いくらでも出てくる。

ある美容賢者が「コンプレックスを抱えていると魅力が下がる」と言ったのだが、まさに同感。
自身のコンプレックスを隠そうとすればするほどその渓谷は深くなり、見栄を張ろうとすればするほどその山は高くなる。
自分自身で辛い状況へと追い込んでしまう。
そうなったら、本来持つ魅力を発揮できない可能性は高い。

だれからも憧れられるような人や自信満々に見える人も、ひと皮剥けば、人には知られたくないようなどす黒いものを胸の内に隠し持っているのだろうか?



『身長コンプレックスイマージュ』


低身長男性は、高身長の女性がお好き!?
先日、45歳の弁護士男性と婚活アプリでマッチングした。
この彼、真っ先に言ってきたのが、「A子さん、高身長でスタイルもいいし、おキレイだから、絶対にモテますよね?」。

そういう彼の身長は160cm。
高身長の女性が好きだという。
というか、彼いわく「男性はみんな高身長の女性が絶対に好きなんです!」。

そんなことないと思うけれど……(笑)。
それに私は体脂肪33%の下半身デブ。スタイルがいいとは決して言えない。
顔も親が認める“美人ではない”の部類。
そもそも私は上半身までの写真しかアップしていないのに、スタイル美人かどうかなんてわかるわけがない。

「この上半身のバランスは、絶対に脚が長くてスタイルがいいんです。
ヤセているとかじゃなく、男好みのバランスのいいスタイルのはずです!」。
彼の妄想の中では、どうやら私は、典型的な“モテる女性”に仕上がっているようだ。

モデルさんや女優さんと並ぶことも多い仕事柄、自分の容姿には自信がひとつもない。
だからこそ、そこまで褒められるのが、正直言って気持ちが悪い。
「なんで、お世辞を並べるの!?」って思ってしまう。
友人にその話をすると「もしお世辞だって、そのまま受け取って喜べばいいじゃない!」と言う。
自己肯定感が低いので、素直に喜べない(パーソナルトレーニングのトレーナーに「A子さんはほかの人より脚が長いので、ここまで脚を開いてください」とか言われるのは、素直に聞き入れられるのだけどね……)。

「深い意味は全然なくて、単に、自分にないものにあこがれているだけだと思うよ。
自分が気にしていることって、他人のその部分を一番気にするじゃない?だから、男女関係なく、低身長を気にしている人は、高身長ってだけで、十分、あこがれの対象になるのよ!」と友人。

彼女は156cmで洋服サイズはS~Mサイズという、いわゆる平均的な体型。
私にとっては “女性らしい”の典型(いや、むしろスリム方向)である。
彼女曰く、「アキ子の着ていたこの間のコーディネートが素敵で『マネしたい!!』と思って、同じもの買いに行ったのね。
でも、全然同じにならないの!
やっぱり、クロップド丈のパンツから見える脚の長さとか、袖をたくしあげてももたつかないこととか、上下の丈のバランスとか、身長が違うだけでぜんぜん思ったようにならなくて……。
身長があるって、背が低い人にとっては、本当にうらやましいこと。
ヤセるは努力でできるとしても、身長って努力でどうにもならないからこそ、あこがれの対象になるの!」。

あの、全身プチプラコーデが、そんなに素敵に見えたとは……(笑)!

たしかに、ここ数年、ほかの友人や仕事仲間にも「その服、素敵!どこの?」と聞かれることが多く、「全身〇〇〇〇なんだけど……」と言うと、絶対に「え~っ!?」と驚かれる。

あぁ、そういうことか。彼の言う“スタイルがいい”は、私が思っている“モデルのようにスタイルがいい”ではなく、自分のような“低身長と違ってスタイルがいい”っていう意味だったのか!

自分のボディーラインは見慣れすぎていて、このバランスが“ふつう(いや、下半身デブなんだけど)”だと思っているけれど、たとえ体脂肪33%でも、下半身デブでも、プチプラファッションでもそこそこに見せられるこの“高身長”は、一般的にはスタイルよく見えるのだと知ったら、コンプレックスではなくなりそう。

そういえばこの1か月、婚活アプリで「いいね!」が来た男性のうち、年齢が近い人のほとんどが165cm以下だった! 




身長が高い私に「いいね!」をくれる男性は、165cm以下の男性が多かった!?
高身長というコンプレックスは、受け入れてしまえば武器になる?

他人の“一番目につくところ”は、自分が一番気にしている(気をつけている)こと
男性が女性に女性らしさを求め、女性が男性に男性らしさを求める。
それって本能。自分の持っていないものを持っている人は、あこがれる。
一見、ないものネダリだが、人はそうやって、自分に足りないものを相手で補うことで、生き抜き、進化してきたのだ。これは人間だけではなく、生物学的にも言われていること。
好み云々というより、遺伝子的に組み込まれているレベルだ。
ヤセている男性がぽっちゃり女性に惹かれる、低身長の男性が高身長の女性に惹かれる、メンタルが弱い男性がパワフルな女性に惹かれる……
これも、きっと本能。

この本能こそ、自身が抱えるコンプレックスから脱出するための重要なカギでもあるような気がする。

意識が働く“惹かれる”もある。それは、自身のコンプレックスからくるものの場合がなくもない。

先出の友人女性は、30歳を機に、それまでの貯金をはたいて歯の矯正とインプラントを施し、完璧なまでの美しい歯列を手に入れた。
高額と引き換えに手に入れたその歯を守るため、いまでも、ホワイトニングなどの定期的なお手入れは欠かさない。

彼女曰く「この歯を手に入れるまで、口を開けて笑えなかった。
人前でご飯を食べるのも嫌だった。だって、昔の私、八重歯も出てて、ガッチャガチャだったでしょう?」。
彼女の歯並びなど気にしたことはなかったが、それは私自身の歯並びが、もともとキレイなほうだったため、気にしていなかったからだろう。

その彼女、人を見るときに一番目が行くのは、口もとなのだそう。
歯並びが悪い人、汚い人は、どうしても許せないとか。「なんで直さないの!?」とイライラするほど。

以前つきあっていた彼が、ある日前歯が欠けてしまい、その歯を1年以上放置していたのが、やっぱりどうしても許せなかったようで、「直したほうがいいよ」と言ったら、「治療費が高いし、困ってないからいい」という返事がきたとのこと。
会うたびに、話すたびに、食事をするたびに、その欠けた歯を見せつけられることに耐えきれなくなった……と嘆いていたのを思い出した。

短大卒ながら四大卒の同期に引けをとらないほどの実績を上げて昇進をし続けている、ある優秀なバリキャリOLは、結婚相手の収入がいちばん気になるという。超高収入のエリートじゃなきゃダメ!というわけではない。
学歴関係なく努力を積み重ねてきた彼女にとって、学歴や職種、会社の規模などを理由に低収入に甘んじている男性は、“努力不足”だと思ってしまうのだそう。

「仕事をがんばるというというスタンスは、生きることの価値観にもつながるでしょう?
仕事をがんばっているかどうかは、同じ会社で務めているわけじゃないから、収入でしか判断できない。
ましてや結婚相手となるならば「“努力で得たお金”という認識が一緒じゃないと、価値感も合わない気がするの」と彼女。
「だから、どんなに収入があっても、学歴や企業ブランドなどに甘んじて努力していない人はムリかな」。

努力でコンプレックスから脱出したからこそ、相手にも同じことを求めてしまう。
つまり、「一番気にしているところ=コンプレックスの裏返し」であると同時に、それを覆した人にとっては「一番大切にしたいもの(価値観)」なのかな。

結局、脱・コンプレックスを果たしても、そのコンプレックスは、脳内や心の奥底にずっと居座り続けていそう。




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