Yuiの婚活サイトお試し体験記Part 2



「3か月で婚約」を目指し結婚相談所に!




新型コロナウイルスの流行の収束はいまだ見えないが、世の中はほぼ依然と同様にもどりつつある夏のある日、同い年の女友だちが、突如、結婚相談所に申し込んだ。

私がどんなにアプリ婚活をすすめても絶対に手を出さず、「少しでもイヤな思いをする相手や、妥協するような相手となら、結婚せず一人でいたい」と豪語し、「出会うならそんなところじゃなく自然に出会いたい」と言い続けていた。
ゴルフを通じて同世代の独身男性と会えないかと画策し、ひとりゴルファーがメンバーを集めるサイトで、こっそり出会いを狙っていたのは知っている。
しかし、そこでの恋愛につながるような出会いは皆無だったし、それ以外でも出会いはなかった(はず)。

私が自虐的におかしく話すマッチングアプリの数々のエピソードは、老若男女問わず、たいていの人が面白がってくれる鉄板トーク。
しかし彼女はいつも、私の話に顔をしかめ、「そういう話は聞きたくないんだけど!」と本気で嫌がるほど、婚活にはかなり否定的だった。
「そんな男しか残っていないなんて思いたくない」「自分たちの価値がそのレベルだと思いたくない!」と言い、最近はまったく話を聞きもしなかった。
同世代女性の恋愛成功話は聞きたいが、自虐のようなダメ話は聞きたくない!

そんなふうに、すっかり恋愛からも恋バナからもご無沙汰していた彼女が、いきなり婚活に参戦!
しかも、「自然に出会う」とは程遠い結婚相談所の扉を開いたとは、本当に驚きでしかない。
しかも、節約家で、慎重で、形に残らないものにお金を使いたがらず、どんなことがあっても損をしたくない、という価値観をもっている彼女が、婚活という“結果が確実に保証されているわけでもないもの”に大枚をはたいたことも、意外すぎることだ。


短時間で確実に結果が出せる結婚相談所が、コスパ最高!?

“結婚相談所は最後の砦”という概念を持った人は多いが、実はそうでもないことを、さまざまな婚活のプロたちに取材をしてきた私は知っている。
彼女にもそういった話は過去に何度もしてきたが、「私なら大丈夫」とどこかで思っているのか、目標が「3か月以内の婚約」とは、だいぶ無謀な目標だ。

「正直、いろんな人に会いに行くのは面倒。交通費も時間ももったいない!
いまの時代、Zoomお見合いで、1日に何人ともお見合いができるから、スピーディーに進められるし、お金も時間もかからない。
スケジュール合わせは仲人さんがしてくれるから面倒もない。
入会したところは会える人数に制限はないから、ひたすらZoomお見合いして、気に入った人とだけリアルに会っていけば、3か月で決まると思うのよね。
本当は婚活なんてしたくない。気が進まないことに、お金も時間も手間も一切かけたくない。
コロナ渦で入会者が少ないいまこそ、仲人さんが本気でアシストしてくれるはず!」と彼女。

「お見合い人数に制限はないという紹介所に入会したのなら、とりあえず、最初はいろんな人と会ってみなよ。
いろんな人と話していくと、自分の結婚感も具体的になるし、本命と出会えたときにスムーズに話せる練習にもなるから!」と言ったが、ムダな時間と労力はかけたくないとのこと。条件にヒットしない相手との時間は「ムダ」と言い切った。

徹底したコスパ思考だ……。




友人が3か月で婚約を目指して、結婚相談所に入会。
しかし、彼女の意にかなう男性はなかなか存在しないようで……。

マッチングアプリより、結婚相談所のお見合いのほうが“コミュ力”が必要かも!?
私自身、びっくりしたのが、世の中には会話がスムーズにできない男性が多いこと! 

いままでお見合いやマッチングアプリで会った相手のなかで、スムーズに会話ができた人は、正直1割に満たない。
とにかく面会の数をこなし、話ができない人とのやりとりもこなしてきたいま、私のコミュ力はかなり上がった(と思っている)。
ふだんから初対面の人に取材をしてきた私でもそれなりに苦労したのだから、ふつうのコミュ力レベルでは、かしこまった状況での初対面で1時間以上話すのって、かなり厳しいと思う。
しかも、Zoomという画面を通しての面会はとくに!

マッチングアプリの場合、写真とスペックから入るが、メッセージのやり取りがあって、会うことになる。
そのやりとりは数回の人もいれば、何か月にもわたる人もいるけれど、ある程度のコミュニケーションをとってからの面会だから、少しは相手を知っている状態なので、まったくの“はじめまして”感は薄らぐ。
しかし、結婚相談所でのお見合いは、写真とスペックから入るのは同じだが、次のステップが“会う”になる。
会う約束は仲人さんがするから、お互いのやりとりが一切ない状態で初対面し、1時間以上も話さなくてはいけない。
これって、相手がかなりコミュ力高いか自分がコミュ力高くないと、絶対、厳しいと思うんだけど……。

しかも、結婚相談所を介したお見合いの場合、3回で“おつき合いを始める”か“会うのをやめる”か決めなくてはならない。
つまり、1時間×3回の会話で、相手をそれなりに知らなくてはいけないとなると、かなりの会話力が必要となる。
もし3回の面会後におつき合いを始めても、その3か月後には“婚約する”か“しない”か、決定しなくてはいけない。

となると、本命に出会う前に、ある程度の人と会って、コミュニケーション能力アップの練習する必要、ある気がするんだけどな……。

ちなみに、例の婚活初心者の友人は「リアル世界で会うお見合いよりZoomお見合いのほうが楽チン!」と思っているようだが、私自身、実はリアルに会うほうがハードルが低いって思っているんだけど……。

なぜなら、リアルに会うときのほうが、話題のキッカケになる要素がまわりにいっぱいあるから。
初対面の挨拶のあと「ここまでどうやって来たんですか?」「今日は暑いですね」「すごく景色のいいカフェですね。
よく来られるんですか?」などと差し障りのない話から始めることができるし、カフェでコーヒーを頼んだら「コーヒー派ですか?」と話し始めることができる。
とりあえずはじめにさりげなく雑談ができれば、本題の話もしやすくなる。
ときどきまわりを見るような感じで視線をそらすこともできるから、緊張感も和らぐはず。

これがZoomお見合いだとそうはいかない。「初めまして。よろしくお願いします」のあと、雑談がないまま、いきなりプライベートな話をせざるを得ない。
常に画面に目線をやらねばならず、視線を外すこともできないから、緊張感が増長しがち。
話の口火になる要素がまわりになく、いきなり本題に入ることになり、深いプライベートな話を打ち解ける前から始めなくてはいけなくなる。
よく知らない相手に深い話をすることには抵抗あっても、それは相手も同じ。
そんな会話を1時間みっちりしたところで、「会えてよかった~」という感想より「疲れた~」という感想のほうが勝るのが、安易に想像できる。
よっぽど気が合って、盛り上がった相手以外はね……。

リアルに会うのとズームで会うの、どっちがいいのかは、コミュ力しだいってところが大きいかも。



我慢も妥協もしない“夢多き”婚活初心者のほうが、もしかして上手くいくのか!?
婚活初心者の例の友人は、もともと無邪気で夢見がち、そして我慢も妥協もしたくない“お姫さま”タイプ。
結婚相談所の仲人さんに条件を羅列したら「え!?」と絶句されたらしいが、おかまいなし。
仲人さんに説得されて、掲出用の条件は妥協したように変更したけれど、実際選ぶときは、我慢も妥協も一切ナシの本能で選んでいく。
「どうせこうだから」「たぶんこうだよね」なんていう躊躇はゼロ!初心者なりの自信と度胸で挑みまくる。
「条件にひっかかる40代の200人にお見合いを申し込んだの!私が申し込んでいない方からも申し込みが来るかもしれないから、会うの大変だ~」と無邪気な彼女に、「そんなに来ないと思うよ……」とは、とてもじゃないけど言えない。

男性が40代までOKと言っていても、彼女と同じで、仲人さんからたしなめられて広く設定させられている場合が多く、実際は20~30代狙いで、40代まで設定したとしても前半までと思っている人も少なくない。
写真とスペックが気に入ってお見合い申し込みした人も、実際会ってみたら「あれ!?写真ではよく見えたのに……」なんていうことだってよくあること。

私はもはや婚活に慣れすぎていて、可能性のなさ気なところに手を出すようなことはしないけれど、彼女のように先入観なく、あえて無知で無邪気に挑んでいくと、ビギナーズラックじゃないけれど、もしかしたらいい物件に巡り合えたりすることもあり得るのかも~!?
嫌な思いをせずに、スピード婚約、できたらいいよね。

ちらっと見た感じだけど、結婚相談所の会員の男性はマッチングアプリの男性より、よさそうな人が多そうな気が。
それはキレイに撮影されたお写真と、好感度高く書かれたプロフィール、仲人さんの押しコメントのせいかもしれないけれど……。
少なくとも、お金をかけているくらい結婚に真剣なわけで、結婚意識の低い人(恋活や体目当て)はいないと思うから、ムダな恋愛はしなくてよさそう。
プロフィールを見ていても、一緒に生活をしていく相手を探している感じが伝わってくる。
恋愛と結婚が別ってわかっていて目的も明確だし、相手の選定基準も明確。だから話は早そう。
マッチングアプリの男性に多い「恋したい願望」みたいなのはある意味、皆無!

時間と労力という面でのコスパ重視なら、断然、結婚相談所かもね!





もどる

トップページへ